ソフトレンズあれコレ -その1 含水率-
ソフトコンタクトレンズはFDA(米国食品医薬品局)の基準により 以下の4つにグループ分けされています。
●グループⅠ・・・低含水(含水率50%未満)
/非イオン性(イオン性成分含有率1mol%以下)
●グループⅡ・・・高含水(含水率50%以上)
/非イオン性(イオン性成分含有率1mol%以下)
●グループⅢ・・・低含水(含水率50%未満)/イオン性
●グループⅣ・・・高含水(含水率50%以上)/イオン性
⇓⇓⇓イオン性/非イオン性の記事はコチラ⇓⇓⇓
ソフトレンズあれコレ-その2 イオン性/非イオン性- - コンタクトあれコレ
○含水率とは??
レンズの含んでいる水分量のことです。これはレンズの乾きに関係しています。
50%以上を高含水、50%未満を低含水と呼びます。
一般的な話だと、水分量の多い高含水レンズの方が乾くとされています。
これは低含水レンズに比べて、レンズが吸収する水分(涙液)が多いためです。 つまり、もともとの水分が多いレンズは、蒸発した水分を補うための水分(涙液)が多く必要なのです。
※下図を参照
しかし、あくまでも一般的な話です。コンタクトレンズを付ける瞳にも個人差があります。 簡単に言うと、涙の量が多い人と少ない人などです。
また高含水と低含水、どちらにもメリットとデメリットがあります。
○高含水
・メリット・・・酸素透過性が高い。付けた直後の違和感、異物感が少ない。
・デメリット・・・乾きやすい。汚れが吸着しやすい。
○低含水
・メリット・・・乾きにくい。汚れが吸着しにくい。
・デメリット・・・酸素透過性が低い。付けた直後の違和感、異物感が出やすい。
そしてコンタクトのメーカーやレンズの種類によって、 汚れにくいコーティングや乾きにくい潤い成分などレンズデザインを工夫しています。
今使っているコンタクトは高含水ですか?低含水ですか?
乾きが気になる方は確認してみて下さい。
ただ、含水率だけで乾きが決まるわけではありません。
専門の眼科医・スタッフと良く相談してみましょう。